ケチは一番嫌われる
タイではケチは嫌われる。人間性そのものを疑われかねないので注意したい。基本的には「持つ者が持たざる者に対 してお金を使うのは当たり前」という考え方がある。与える側になった者はその機会に恵まれたことに感謝する。こ れを「得を積む」と言うらしい。
日本人にはないこの感覚は、時に非常に不愉快な思いをさせられることがあり、タイ人が非常に図々しく感じられる 。しかし逆に言えば、日本の常識で振舞うことは相手に対しても不愉快な思いをさせているのかもしれないと時々思 う。
街を観光したり、買い物をしたりなど、日常ではこのようなケースに会うことはないが、日も暮れてアルコールを嗜 む場所へ出て行くとそれは現れる。現地に特別な知人でもいない限り、旅行者が気軽に接することができるタイ人と いうのは飲み屋のオネーチャン達である。彼女たちを通じてタイ人の持つ素性というものが見えてくる。
外国から来た旅行者は、旅行をするだけのお金と時間のある金持ちという認識をされている。実際にはやっと貯めた お金と、やっと取れた休暇を使って、許す予算内で無駄遣いをせずに旅程を過ごしているのが現実なのだが、そんな ことはタイ人にはわかないのである。
酒場に一歩足を踏み入れると、これまでの安いタイの物価とは一変、先進国顔負けの出費に変わってしまう。当然財 布の紐は固くなるわけです。一人で静かに飲める店なんてあまりないです。必ず誰か女の子が寄ってきて会話が始ま ります。そうすれば必然的にドリンクをおごることになり、それを見つけた別の女の子たちが「私も、私も」と寄っ てきてあっという間に会計は膨れていくのです。
しかし、ここでケチることはタブーなのです。この出費を免れたければ女性のいない店を探すことです(あまりない ですけど)彼女たちにとっては客からのドリンクは稼ぎの生命線。稼ぎのネタを見つけたから寄ってくるわけで、そ れに応じてくれない客など必要ないのです。
それにせっかくの休暇で他国にまで遊びに来ているのに、お金をセーブしようという感覚が理解できない(セコイ) ようです。これはタイでは嫌われるケチにつながり、場の雰囲気もつまらないものになってしまいます。
実際に彼女たちタイ人は持っているお金を計画性無く、すぐに使ってしまいます。使ったらまた稼げばいいという感 覚です。それに路上で物乞いをしている人や、買う必要も無い安価な商品を売り歩いている老人などに対して、財布 を開いています。持つ者が持たざる者に財布を開くのは当然の行為なのです。
逆に彼女たちに対しては持つ者の立場になる外国人旅行者、酒場で楽しいひと時を過ごしたければケチは絶対にタブ ーなのです。
2008/04/06
