犬のあつかい
日本ではペットとして子供のように可愛がられているお犬様。でもここではタダの番犬です。ご飯は人の食べ残し。 町には汚れた犬がたくさん寝ていますが、でもみんなお腹は満たされてる様子。
町を歩いていると、あちらこちらで犬が寝ているのですが、鎖などでつながれていることはなく、「野良犬」とい
った感じでみすぼらしくみえます。初めてバンコクを訪れたときには、歩道のいたるところに犬が倒れるようにして
寝ていて(死んでいるのかと思った)ギョッとしたものです。その後どこの町に行っても同じような光景でしたので
、「こんなものか」と思うようになりました。犬を飼っていたことのある私には何だか寂しい気持ちになりますけど
・・
のんびりと暇そうに過ごしていて、歩行者に吠えたり危害を加えることもなく、町の風景に溶け込んでいます。本当
の野良犬であれば役所に排除されてしまいますので、一応は飼い主がいることと思います。薄汚れていてもお腹は満
たされているようです。
私のタイ人の知人宅でも犬をたくさん飼っています。訪れる度にその数が変わっています。以前いた顔がいなくなっ
たり、子供が生まれて新顔が増えたり。でも当の家の人は正確に数を把握していません。私の方が知っているぐらい
です。飼っていると言っても、日本のようにペットではありません。役目としては番犬です。餌を与える以外には特
に世話などはしません。もちろん放し飼いなので、散歩は自分で勝手に行きます。
触ることすらしません。子供が生まれても見向きもしません。車にひかれて脚を引きずっていても病院につれて行き
ません。(こうなると動物病院自体あるかどうかすら疑問です)あくまで番犬なのでこんな扱いです。結果、増えた
り行方不明になってもあまり関心がないようです。
でも餌だけはたっぷり与えています。といってもわざわざ犬の食事を用意することはありません。全て人間の残飯で
す。少し多めに作って、食べ残したら犬用の桶にいれておけば全部片付けてくれます。
そして夜はよく働きます。知らない人が敷地に近づくと、どこからともなく集結して吠えて知らせます。世界中どこ
でもそうですが、夜になると治安が低下します。ひと気の少ない地方の田舎町では、護身用に銃やナイフを持って外
出したりします。確かに夜になると、今まで路上で寝ていた犬の数がグッと減ります。みんなちゃんと帰る家がある
のでしょう。そして仕事も。
昔の日本もこんな感じだったと思います。ペットではなく、そこにいるから食べ物を分けてあげる。そのうち住み着
いてそこの家の犬となる。知らない人が来たら吠えて番犬として役に立つ。。それがいつの間にか犬を自分の子供の
ように扱い、服を着せ、風呂に入れ、美容院でカットして・・・ 知らない人が来ても見向きもせずに寝ています
。それはそれでいいと思いますが、タイのように発展途上の国では、動物をそのように扱う考えはあまりないようで
す。
でも一度だけスコータイから南東に下ったピッサヌロークという町で不思議な光景を目にしました。ナイトバザール
の露天の商人たちが、犬をヒモでつないでいるのです。ゴザの上に寝かしたり、ブラッシングしたり、まるで日本の
ペットそのもの。この露天を歩いた際に、たくさんの人がこのようにしているのをみかけました。ところ変われば事
情もちがうのでしょうか?
